軽便祭直前 2010.10.1

 何かBLOG的になって来て,そろそろ変えた方が良いのかも知れないと思いつつ,私の他のHPでも更新しないときは徹底的に更新しないので,この形が良いのかもと思ったりしてしまいます.コメントとか頂くしくみではないのですが,何かあれば,Webからsubmitして頂くのもいいのかなと思っています.

今日は,既にWebに掲載しています,碌々3.5トン塗装済み完成,BagnallExcelsior”の第1次モックアップ塗装済み完成,汎用試作6.5mmシャシ(モーター縦置き)を適用した森の内燃機関車(戦前型)を工場長に送りました.無事着きましたら,軽便祭でお目にかけれると思います.なお,昔のE板キットの方がよいという方のために,SEKシリーズの製作も再開しました.弊工房でも汎用シャシは数種出しますし,既に色々な汎用シャシが出だして,昔と違い,好きな機関車が少し頑張れば作れるという時代がもうそこに来ているようです.

今回主力を注いだのは,少しWebにもシャシのみ掲載していますが,コッペルで最小と言われている「庵原軌道」の1〜3号機です.この庵原軌道は何と4年で廃止されています.まあオリンピック軌道といおうか何といおうか,戦略と運が無かったのでしょうか.ここで使われたコッペルは整備重量は3トン少し.1/87にすると,これが何と全長約30mmNナローにしてもおかしくない大きさです.3年錠前から設計に入りああでもないこうでもないとやっと形そろそろなって来たところでタイムアップしました.

 採算を度外視して作りましたのでもう無茶苦茶です.その30mmの小ささに可能な限りキャブインテリアを詰め込んで,弁装置も動かそうと言うのですから,最初から計画に無理があったのでしょう.主台枠はWebにもありますように全てのリベットを削り出しました.モーターも最高級品.Oナローは普及型モーターが使えますが,この小ささで,ディテールアップしたボディにある程度の満足するような走りを実現しようとすると最近よく使われている振動モーターではとてもパフォーマンスを確保出来ません.弁装置をフルワーキングさせようとすれば尚更です.

 スロー運転可能,DCCというのが最近のトレンドではないかと思いますが,ディテールを優先させれば,減速費は大きくとれないという悩みがあります.蒸気機関車は形状からこれが非常に困難になっています.満足して頂く走りに近づけるために出来るだけトルクの強い−印加電流と回転数が低電流域でリニアが保証された−静音モーターを使う以外ありません.結果,価額の高騰を招きます.暫くは仕方ありませんが,これは,何れ何かの方法で解決しようと思っています.

 今,出来るだけ簡単に作って頂けるキットに改善するために手間取っています.キャストもエッチングも何度も作り直して,私の担当のエッチング板も先般また作り直しを決心したところです.(泣

 工場長の試算では1台当たり150万以上となってしまいます.「そんな値段付けて皆さんに見せたら石飛んできまっせ」と話し合っていました.今は我々の労務費は転嫁しません.ギリギリまで赤の出ない価額設定となります.ほぼOナローのキットと同様になってしますのではないかと思いますが,御賛同賜れるなら,量産に移行します.

 ということで,「ちょっとだけよ」のHO最小コッペル画像です.せめて軽便祭で動かせて・・・と思うのですが,今回は諦めでしょうか・・・くっそぉ.




ボイラーは未固定.一寸左に回転しています.出来上がりはこんなことはないです.