記念サービスモデル情報 な,なんだこれは! 2010.10.29

軽便祭のモデルはRMモデルスとトレインに画像付きで紹介して頂きました.両者編集部に心より御礼を申し上げます.コッペルはテストモデルに色々不具合が見つかり,最後のエッチング板とロストの修正に入っています.11月中にはアナウンスさせて頂けるものと思います.森の内燃機関車5トン−Hゴムタイプは既に完成見本が出来上がりました.唯,価額を巡って工場長と折衝中です.私は企画,エッチング,エンジン原型を担当しましたが,エンジンはプロトタイプの正確な情報が得られず結局,自動車整備の専門家で趣味で模型をしているT氏に御願いしました.これが細かすぎるのと,本来キャスト原型が満たすべき条件を満足していなかったので,失敗に次ぐ失敗.ようやくキャスト可能になったものは,マイクロキャスト様のHPに掲載して頂いております.上の方に映っているエンジンキャストが,これからシャシも含めて開発を始める森の5トンA−木製窓タイプです.過給器のようなものは映っていたのですが,じゃあ冷却ファンも大きいのだろうとファンを出来るだけ目立つように作ってあります.下のエンジンは今回のHゴムタイプのもので大人しい幹事です.さらにその下に,このWebより良好な画像が掲載されているモデルは,近日中発表の森の5トンB−Hゴムタイプです.色は大体塗り終わっていますが,一寸細かな部品でミスしてしまい再塗装中です.
  出来るだけ部品点数を減らしましたが,キャスト,精密エッチング板を含めて価額の設定が難しくなっています.従来のHOナローの5トンクラスの内燃機関車と比べても高価になりそうで,どうか御賢察賜りますよう.Hゴムタイプは実際のプロトタイプにモディフィケーションを加えています.これは尊敬する旧乗工社さんの加藤5トンに習いました.木製窓タイプはプロトタイプに忠実に作ります.2つ並べて違和感のない形にしたかったのです.実際のHゴムタイプはボンネットが沈み込み,全長も長い感じです.
  上周りはこのように失敗を繰り返していますので,あっという間に仕上げて頂けるはずです.
  価額の設定では工場長と毎日ああでもないこうでもないと口だけ動くおぢんが議論を戦わせています.まあそんなおぢん工房,否,おぢさん工房ですので,数もどうせ余り作れないだろうし,フィルム代やゴム型代比率が他のHOナロー模型と比べてもどうしても高くなってしまいます.いきなり100台なんていう資本力もありません.情けない.
  ぼやきはさて置き,そんな高価の模型を受け入れて下さる方に御礼をしなければならないと,並行して新しい,かつ珍しい模型を開発して参りました.そのキャスト部品の一部が出来上がってまいりました.




  なんじゃあこれはと言われそうですが,一応,蒸気機関車です.小型機関車に詳しい人はおわかりになるかも知れません.日本と完全に無関係ではない機関車ですが,とにかく異色機関車で,後にも先にも世界で模型化されることはないと思います.ボイラーはコーン(円錐)形状で,正確な造形に非常に多くの時間を費やしております.単身赴任先の安マンションで携帯で取った写真なので,余りよく撮れていませんが,美しいキャストに仕上がりました.出来上がりが今から楽しみです.開発にかかった費用からキット価額を計算してみますと有に5万を超えてしまいますが,お約束通りFSKS1〜5を全てお買い求めの方に限り,記念品として差し上げます.最初はFSKS-1の碌々以外は蒸気と考えておりましたが,それでは出費が大きすぎますので,蒸気2台と碌々も含めた内燃機関車3台(碌々+森A,B)としました.コッペルと同時期に全貌を明らかにします.小さな小さな可愛い機関車です.サイドタンク,ボトム,サドル,逆サドル・・・どれにも属しません.桜田の機関車に故臼井さんはブレスト(胸)タンクという名前を与えられていましたが,強いて言うと,腰(lower back)タンクになるのでしょうか.動輪配列もこれまた異常です.
  と書きながらも,プリムスとProject-Kのコッペル組み立ての段取りをしている私は何なのでしょう・・・矢張りビョーキのモデラー&コレクターなのでしょうか.